ピルは避妊効果以外に、さまざまな症状の改善や治療にも用いられ、女性の健康維持の向上に役立っています。
- 婦人科の通常外来にてピル処方を行っております。
- 17時~18時にピルの専門外来があります。
専門外来の対象の患者様は、2回目以降に受診される方になります。初めて受診される方は、婦人科の通常外来の時間帯にお願いします。
ピルとは
- ピルと一般的に言われているのは 低用量経口避妊薬(OC)の事です。
- 「ピル=避妊薬」というイメージを持つ方も多いようですが、現在では避妊目的以外で服用されている方も多く、ピルにはさまざまな効果があります。
- 避妊に関しては、正しく使用することで他の避妊法よりも高い避妊効果が期待できます。
- 長期の研究から以下の効果が明らかにされ、その目的でも使用されています。
避妊以外で、ピルで期待できる効果
月経困難症の改善 |
子宮内膜症、子宮腺筋症、子宮筋腫の月経痛などの軽減 |
月経前症候群(イライラ、落ち込み、頭痛など)の改善 |
生理不順の調整 |
ニキビの改善 など |
ピルの使用によって卵巣がん、子宮体がん、大腸がんの危険性を低下させるとの報告もあります。
ピルの服用ができない場合があります
次の項目に当てはまると、ピルの副作用が起きやすくなるなどの問題点から、服用を避けた方 がよい場合があります。一度ご相談ください。
- 40歳以上
- 前兆(目がチカチカするなど)をともなう片頭痛
- 喫煙
- 高血圧、糖尿病、血栓症、心臓の病気になったことがある
- 乳がん など
ピルの処方の費用
- 自由診療で費用は1ヶ月分で2,860円(税込)になります。
- 初診時、検査の時は別途費用がかかります。
- 月経困難症や子宮内膜症の治療、病気の進行予防を目的として使用する場合には保険診療になります(LEP)。
ピルの副作用
- 頻度は稀ですが重大な副作用として血栓症があります。血栓症とは血管の中で血液が固まって血液の流れを止めてしまう病気です。
血栓症の危険因子として40歳以上、喫煙、肥満などがあげられます。
危険性が高い場合にはお薬を処方できません。 - 吐き気、不正出血
安全にピルを使用していただくために、定期的な診察・検査を行います。
緊急避妊ピル(モーニングアフターピル)について
- この薬は避妊に失敗した、または避妊をしなかった性交後に、あくまで緊急的に用いる薬です。
- 性交後72時間(3日)以内に服用する必要があります。
- 服用によって、一時的に気持ちが悪くなったり、不正出血が起こる場合があります。
- この薬で完全に妊娠が回避できるものではありません。
【費用】13,200円(税込)