早食いと肥満 1.1
今回は,食べる速さと肥満についてです.
ご想像のとおり,早食いと肥満には関連があります.
早食いでは満腹感を感じる前に食べすぎてしまい,
エネルギー過剰で,体重増加につながると考えられています.
我が国の研究でも,食べる速さが速い程とエネルギー摂取量は多くなり,
同時に肥満の程度も高くなると報告しています.
また,同じ量のエネルギーをとっても早食いの方が肥満になりやすいことも
示されています.
早食いだとインスリンというホルモンの働きを悪くすることも報告されており,
その結果,早食いによるインスリンの働きの悪化は,
糖尿病になる危険性を高めたり,体に脂肪がつきやすくなるおそれがあります.
昔からよく言われていることですが,
良くかんで,ゆっくり食べるように心がけましょう.
(参考資料 肥満症診療ガイドライン2016 日本肥満学会)