食べ物と血管の病気.大豆・大豆製品について.
食べ物と血管の病気について,今回は大豆・大豆製品についてです.
大豆や大豆製品を日常的に食べる量が少ない人よりも
多く食べる人の方が,心筋梗塞や脳卒中の危険性が低くなるとの
報告があります.
ただし,血圧が高い人たちが多い集団を対象に行った調査では,
大豆や大豆製品を食べる量の違いで同様の結果を認めませんでした.
豆乳,豆,きな粉,豆腐,発酵大豆,クッキーなど
大豆製品の種類の違いによるコレステロールや血圧の異常との
関連についての調査もありますが,一定の見解は得られていません.
現状,まだよく分かっていないことも多く残されていますが,
大豆・大豆製品をしっかり摂取することは,心筋梗塞や脳卒中の危険性の低下に
つながる可能性があります.
しかし,高血圧が指摘されている場合には,血圧の治療もしっかりしておくことが
大切です.
(参考資料 動脈硬化性疾患予防ガイドライン2017年度版 日本動脈硬化学会)