性差医学・医療

男性と女性では，なりやすい病気に違いがあります．

そもそも男性器や女性器の病気であれば，

各々の性別にしかなりませんが（前立腺や子宮の病気など），

それ以外にも，性別によってなりやすさに差のある病気はいろいろあります．

 

 

その一例として，痛風は基本的に男性がなる病気ですし，

甲状腺の病気のように，女性の方がなりやすい病気もあります．

 

 

また，心筋梗塞という心臓に栄養を送る血管がつまって，

心臓の筋肉が壊れてしまう病気があります．多くの方が亡くなられる原因になります．

コレステロール，高血圧，糖尿病，喫煙，中性脂肪などは，血管の老化現象を進めて，

心筋梗塞を起こす危険性を高くします．

これらの要因がどのように影響するかは，性別，他に国や人種によっても違いがあります．

 

 

日本人の男女で心筋梗塞を起こす危険性を高くする要因の違いについて調べた研究によると，

日本人女性では喫煙，糖尿病，高血圧の順で，

日本人男性では順序が変わって，高血圧，喫煙，糖尿病の順で

心筋梗塞を起こす危険性を高くすると報告しています．

 

 

喫煙は，がん，肺や心臓の病気など多くの病気を起こしやすくしますが，

男性よりも女性の方が，タバコを吸うことで，これらの病気になりやすくなる

とも言われています．

喫煙による健康障害の多くは，男女ともに禁煙で改善できます．

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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男と女には違いがあります．お久しぶりの真面目な内容でした．