頚動脈エコー検査②
頚動脈超音波検査では,頚動脈,首周囲の血管のいろいろな異常を見つけることができます.
頚動脈の直径はだいたい7~8㎜ぐらいあります.
(部分的に太いところや,年齢とともに徐々に太くなったり,動脈硬化や血圧など
いろいろな要因で太くなったりもします).
・動脈の壁にコレステロールが貯まっているところ(プラーク)
・プラークなどのため動脈が細くなってしまい,血液の流れに異常が起きていないか(狭窄)
・血の塊(血栓)で詰まってしまったところ(閉塞)
・細くなった動脈の部分(狭窄)にステントという動脈を広げる金属をいれて
動脈を広げる治療をした後です.
・高安動脈炎という病気では,頚動脈で特徴的な変化を認めることがあります.
頚動脈の中で総頸動脈と言われる部分の壁が全体的に厚くなって
マカロニ様に観察されるため,マカロニサインと呼ばれます.
頚動脈超音波検査では,頚動脈,首周囲の血管に加えて
甲状腺やリンパ節,唾液腺なども近くにあるため,頚動脈超音波検査をきっかけに
甲状腺などの病気が見つかることもあります.