お腹に脂肪がたまると(メタボリックシンドロームの話)
体の中に脂肪のたまる場所で,腸の周りにたまる脂肪を
内臓脂肪なんて呼んだりします.
腸は,食べ物を吸収するため,もともと血液のめぐりのよいところです.
そのため内臓脂肪は,血液の循環の良い場所にあります.
たまった内臓脂肪は,血液の中に大量に流れ込んで
コレステロールや中性脂肪の値をおかしくしたり,
ホルモンのような物質を作って,それが血液の中に流れ込み
糖尿病になりやすくしたり,血圧を高くしやすくしたり,炎症を起こしたりします.
これらが重なって動脈硬化が進みやすくなります.
内臓脂肪がたくさんたまった状態を土台にして
高血糖,高血圧,脂質異常を起こし動脈硬化が進んで,心筋梗塞などの血管の病気が
起きやすくなってしまう状態を,メタボリックシンドロームと言います.