タバコと動脈硬化に伴う病気
タバコは様々な病気の危険性を高めます.
その中でも寿命が短くなったり,大きな後遺症を残してしまう病気として
心筋梗塞・狭心症,脳卒中があります.
タバコは吸っていても,本数が少なければ健康に害がないと
考えている方もいらっしゃるかもしれませんが,
タバコを吸わない人に比べて,1日5本までしか吸わない人でも
心筋梗塞や脳卒中の危険性が高くなると報告されています.
さらに,吸う本数が多くなる程,その危険性は高まります.
また,低タール低ニコチンのタバコによって危険性が
低下するとの報告はありません.
さらに,タバコを吸わない周りの人やご家族の健康にも悪影響をおよぼします.
受動喫煙でも同様に心筋梗塞や脳卒中の危険性が高くなってしまいます.
換気扇の下や窓を閉めてベランダでタバコを吸っても,
受動喫煙を防ぐことはできません.
タバコが習慣になってしまうと,止めることが難しくなります.
これはニコチンの依存性によって起こります.
ご自身やご家族の健康のためにも,禁煙してみようかなと思っている方は,
禁煙のお手伝いをするお薬もありますので,一度,ご相談ください.
(参考資料 動脈硬化性疾患予防ガイドライン2017年度版 日本動脈硬化学会)