糖尿病と脳血管障害②

前回，脳梗塞の種類について説明しました．

糖尿病（糖尿病の予備軍も含む）がある人は脳梗塞を起こす危険性が

だいたい２～３倍高くなると言われています．

 

脳梗塞は，前回説明したアテローム血栓性脳梗塞，ラクナ梗塞，ＢＡＤ，

心原性脳塞栓症，一過性脳虚血発作（ＴＩＡ），

いずれのタイプの脳梗塞でも糖尿病の関与が指摘されています．

 

また，糖尿病と同様に高血圧も血管の老化現象，動脈硬化を進め，

様々な血管の病気を起こす原因になります．

脳梗塞の危険性を高める最大の要因は高血圧であり，

血圧管理は脳梗塞予防にきわめて重要です．

 

脳に栄養を送る血管が詰まってしまい，脳がダメージを受けてしまうのが脳梗塞です.

脳に栄養を送る血管が切れて，出血を起こし，脳がダメージを受けるのが脳出血です．

 

高血圧は，脳梗塞と同様に脳出血の危険性を高める最大の要因になります．

血圧が高くなるにつれて，脳出血が起こる危険性は高まります．

血圧を下げる治療をすると，脳出血の危険性を低下させることができます．

 

一方で，糖尿病については，脳出血の危険性はそれほど強いとはされてはいません．

しかし，血糖値の高い状態が長く続くと，腎臓の働きが悪くなり，

腎臓の働きが悪くなると，高血圧が起こりやすくなります．

そのため，糖尿病はめぐり巡って脳出血の危険性も高くしてしまう可能性があります．

 

脳梗塞，脳出血いずれの予防にも良好な血糖管理が求められます．

 

 

 

おまけです．

桜の季節になってきましたが，今年もそろそろ見頃を迎えそうです．

手元にあった今までに行ったお花見写真を載せてみました．どこだかわかりますか．

 

王道中の王道．ここ以上のお花見スポットはなかなかないですよね．

 

周りにいろいろお店もありますし，桜を見ながらのんびり歩くのに最適です．

 

 

その雄大な景観は，震災を乗り越えました．

 

こんな写真もありました．開花の標本木です．

 

浪速のことも夢のまた夢．

日が暮れる前の覇者は，盛大な花見を開き何を思ったのでしょうか．