ドクターブログ:健康や病気に関する知識や新しい情報、診療のことなどを更新していきます。理事長 宮本 倫聡

血糖値とインスリン(糖尿病の話)

糖尿病の話が始まったのに,なぜ,次はメタボの話と思われた方

すいませんでした.

今後も,思いついたままに更新していくと思います.

お気楽にお付き合いいただけたら幸いです.

 

今回は,糖尿病の続きです.

物事には,定義というものがあります.

糖尿病とはと調べると

”インスリン作用不足による慢性の高血糖状態を主徴とする代謝疾患群である” とあります.

なんだか小難しい表現が連続していて,医療関係者ではないのに,

「そうだよね」と簡単に理解できる人はなかなかいないのではと思います.

 

要するに,インスリンが少なかったり,ちゃんと働かなかったりして

血糖値が高い状態が続いたせいで,いろいろ困ったことが起こる病気ってことです.

 

インスリンとは何でしょうか.

細かいことを言うと,いろいろな働きをするのですが

(メタボリックシンドロームにもいろいろ絡んできます)

血糖値を下げるホルモンです.

体の中で,血糖値を上げるホルモンはいろいろありますが,

血糖値を下げるホルモンはインスリンだけです.

 

太古の昔より,地球上に生まれた生命は,常に飢えとの戦いを生き抜いてきました.

そのため,飢え(低血糖)に対抗するための血糖値を上げる機能は,

体の中にいろいろ持っていますが,血糖値を下げるのは,

インスリンしかないなんて言われたりもします.

(人間ではの話しです.すいません,他の動物は知りません).

 

インスリンは,一生に作れる量はだいたい決まっていて

体の中で作れなくなってしまうと,インスリンの注射をして

補充しなければならなくなります.

特に,日本人は,インスリンが少なくて糖尿病になりやすい人種とされています.

 

インスリンがたくさんある若いうちは,暴飲暴食をしても,血糖値は上がらないけれど,

年齢を経るとともに血糖値が高くなってしまう人がいるのはそのためです.

昔は,糖尿病はぜいたく病などと言われていた時代もありますが,

社会が豊かになり,平均寿命が長くなるとともに,特に,食べ過ぎたりしていない人でも

糖尿病になってしまう患者さんも増えています.

(日本における糖尿病の予備軍を含めた患者総数は,数年前に増え止まってはいます)

  

すいません.まとまりなく,長くなってきてしまったので,ここでいったん終了にします.

今回,書いたことの後半部分は,糖尿病の大多数を占める2型糖尿病の一般論です.

 

 缶コーヒー

一般的な缶コーヒー(100mlあたり33kcal,190ml)だと

1個4グラムの角砂糖が約4個入っています

 

ご質問などあれば,こちらにご連絡ください.

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