血糖値が高いと言われても.何が困るのだろう?(糖尿病の話)
糖尿病の話をします.
さしあたって血糖値が高くても,痛くも,かゆくもありません.
すぐに体の不調を感じることはありません
(血糖値が400~500 mg/dL以上になると意識障害が起きることもありますが).
しかし,血糖値が高い状態が長く続くといろいろ困ったことが起こります.
その中でも,特に重要なものが血管の老化現象(動脈硬化)が進んでしまうことです.
糖尿のせいで失明したとか,腎臓を悪くして透析をしている,脳梗塞を起こしてしまった
という話を聞いたことがあるかと思います.
これらは,動脈硬化が進んでしまった結果起こっています.
こうなると寿命が短くなってしまったり,日々の生活にいろいろ困ることが生じてきます.
いったん進んでしまった動脈硬化を良くすることは,実際のところ,難しいです.
そのため,特に困ったことが起きていないうちから,予防することが大切です.
藤原道長は,糖尿病の症状の記録が残っている最初の日本人とされています.